「茶箱の周りについているガムテープみないなもの。あれは剥がしてから
使うのですか?」と時々聞かれることがあります。
ガムテープだと思われることがある茶色の物体。実は、細長くカットしてある和紙テープです。下の写真のように、でんぷんのりをハケで糊付けして使います。 この作業のことを「目張り」と言っています。
その和紙テープを、茶箱の角や板の継ぎ目に貼っていきます。 和紙を貼り付けた上からさらに糊付けして、茶箱にしっかりと密着させます。
貼る目的は、茶箱の強度を保つため。もともと茶箱は相当頑丈に作られていますが、
それでも何十年と長く使っていくと傷みが出る可能性があるところが、茶箱の角や板の継ぎ目や、トタンの固定部。そういうところを事前に和紙で補強しておくわけです。
糊が乾くまでは、比較的簡単に和紙を剥がすことができるのですが、
しばし時間をおいて乾燥させると、和紙は茶箱にピタッとくっついて、
そうそう簡単には剥がせない状態になります。
ですので、目張りの和紙は剥がさずに茶箱を使ってくださいね。
※剥がすのはかなりの労力になります
時々、茶箱にペンキを塗ったり絵をかきたいので、なんとか和紙を剥がしたいと
いうことで、かなりご苦労されて和紙剥がしをされる方がいます。
ご購入の前に、ご相談いただければ、ご希望の部分だけ、あるいは和紙を全く貼らずに お届けすることもできますので、一度ご連絡をお願いします。
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